《トウジ×アヤナミ〜絆だから〜》 (下巻) 18禁 Written by 瑞雲 |
「せや、ここまで来て…何もせんかったら、男やない」 気の利いた言葉が浮かばないトウジはレイより早く誘いをかけられた事は不覚であったが、嬉しい事には変わりないので直ちに応えた。 「よかった、その気になってくれて…キスするわよ?」 レイは安堵すると、トウジの顔を覗き込み、そのまま鼻先に顔を近づけて行く。 「ええけど、目閉じろや」 トウジはレイの積極的ながらも不器用な様子に可愛さを感じながらも、突飛な行動に戸惑い、思わず定石を踏むよう求めた。 何も言わずレイは目を閉じてトウジの唇に自分の唇を重ねながら、体を密着させ、か細い腕で抱きつく。 柔らかな唇の感触と少女が迫ってくる実感がこれまで味わった事のない胸の高鳴りを感じ、トウジは唇を押し返してそのまま舌をねじ込んで舌を絡ませるとレイは予期せぬ刺激に飛び上がりそうになったが、思いきって唇を吸い返し、自らも舌を絡ませてトウジの口腔に侵入させると舌先で歯の裏をなぞり、唾液を吸いつつトウジの舌をねぶった。 「ん…んっ!はあっ、はぁ、はぁ…」 先手を打たれたトウジはねちっこい愛撫でレイをメロメロにしてやろうと思ったが、レイのディープキスが激しさを増し、息が詰まりそうになると反射的に飛び退いた。 「何かの…発作なの?それとも…」 刺激には刺激で対処すれば盛りあがると考えていたレイだが、口の中に空気が流れ込こむと同時に両目を空けた。 流し込んだり吸ったりした唾液が糸を引かなかったのは離れる速度が早かったせいだと思いつつも、レイは自分を拒絶した原因を思案するが、余裕のない意識では考えがまとまるはずもなく、憂い顔で尋ねるほかなかった。 「体はどうもない!絶好調や。ただ…綾波のハードさに驚いたんや」 「意外…だった?何とか、あなたの理性を退ける事ができたら…衝動的になって私を本格的な行為に導いてくれると考えてたんだけど、認識不足だったみたい。もっと…やさしくするべきだったわ」 レイはトウジの突っ走る一面から来る行動力に期待していたが、中学生でおまけに童貞だし気がある相手だけに盛んな欲求とは裏腹にリードする自信がないせいで素直に欲望をぶつけれない事を見抜けなかった。 「綾波にも知らん事があるっちゅうのも、なんか安心できてええな。ワシからゆうたら、露骨過ぎて引かれる思ったけど、実は意見が一致しとってんな。綾波が手馴れてて上手すぎたら、どうしょうか思ったで」 もし普通の少女の場合だと計算高いと非難される所であるが、トウジもレイがそうなのはよかれと思ってやった事と考え、むしろ不器用なおねだりに見えてかわいいと思った。 「…何を…言うのよ」 レイはトウジに緊張を和らげる言葉をかけられると、かえって困惑し、同時に照れや羞恥にも似た感覚が芽生え、頬を紅潮させた顔を人見知りするようにそむけた。 「そんな顔見んのも、初めてやな。ワシはこうゆうトコにも興味あったんや」 トウジは恥じらいを見せるレイの水色の髪に手の平で触れ、これまで髪型のせいで隠れていた耳を探ろうと指でまさぐる。 「ん!あっ…」 日頃形状としてある器官と意識しない部位への刺激はレイにとって新鮮で、くすぐったさとは違う感覚が走った。 「耳、弱いんか?せやから、隠してたんやろ」 「だって、まさか…」 レイは不思議と無視しきれない淡い快感のせいで、思考がまとまらず、否定するどころか満足に反論もできなかった。 「ワシは、ずっと憧れてたんやで」 トウジはレイの首筋に軽くキスした後軽く吸い、かたくした舌先でつついたり顎の裏も唾液を馴染ませて舐めあげる。 「やっ、スズハラ…あん」 本人さえ気付かなかった隠れた性感帯への愛撫は、レイを身悶えさせるのに充分で、トウジの期待以上の反応を齎した。 「マジで敏感やな。それやったら、そっちはどうや?」 トウジはレイの耳元で囁きつつ、彼女の胸元に視線を下ろす。 「遠慮は…いらないわ」 レイはぶっきらぼうに答えるが、確かにトウジの愛撫を求めていた。 「ああ、触るさ!触るとも」 むぎゅ!もみっ、もみっ… トウジはレイを遠目で観察していた時からスタイルが平均より勝っていると見ていたし、威勢のいい言葉と共に揉むとそのふくらみが形だけでなく弾力や張りも見事であると分かった。 「あ…ああ…んっ…」 レイはスクミズ越しに乳房を揉まれると、トウジの手さばきは乱暴で大雑把だったが、一応力加減もなされていたから丹念に感触を味わうための準備にも見え、その刺激もまだ慣らしとも言えるレベルで軽い浮遊感に浸りつつ短く声を漏らす。 「ええなぁ、綾波の乳はぁ〜」 トウジにとってレイの体は謎に満ちていたが、触れていくことで到達感のようなものを感じ、思わずトーンが増して感激の声をあげる。 「待って…」 するっ、するり… 一旦トウジの手を止めさせると、レイは高まる鼓動とトウジの興奮ぶりが次のステップの予兆と受け取り、進んでスクミズから両胸を剥き出しにする。レイは肌の色素が薄い分、乳輪や乳首の色も薄く、程よい桜色だった。 「おおっ!生乳や。今度は、ダイレクトにいくでぇ!」 むにゅっ、むにゅ…むにゅ…くにゅ、くにっ 今度のトウジの手の動きは両手でレイの乳房を中心に寄せるようで、指だけでなく手の平の動きも加わり、やがて指と指の間で乳首を摘んだりもする。 「あっ…ああっ…スズハラ…やっ…」 くたっ…へたり レイは素肌の中でも敏感な部分にまで刺激が及ぶと、感度が跳ね上がると同時に脱力感も全身を駆け抜け、そのまま糸の切れた人形のように診療台の上にへたりこんだ。 「何や、乳首立った思ったら、体は座るんかい」 「笑う余裕なんて…ないわ」 無防備そのものな仕草で見上げるレイに、トウジがおどけてみせるとレイは半開きの口でなんとか応えた。 「ウケ狙うだけが能やない。女の前ではテクも見せなアカン」 少し野暮だったと反省しつつも、トウジはレイの細い身体をそっと押し倒す。 「まるで、私が次にどんな事されたいか…分かるみたいね」 「そんな事、あらへん。ワシかて、頭捻ってんねんで」 むにっ、ぺろっ、ちゅば、ちゅうううう〜 「あ…ん…ああっ…はあっ!」 トウジが胸を見た以上は吸わなくては損とばかりに乳首に吸いつくと、レイは喘ぎながら身をよじる。 「いよいよ、女体の神秘にも迫るで〜。こんなんは、どうや?」 さわっ、すりすりすりっ… 「あんっ…きっと、濡れてる…わ。だから…」 「待てや、今脱がしたるから」 「ええ、お願い…」 トウジがレイの股間に手を伸ばし、紺色の生地越しに股ぐりを指先で撫でるが、一度も女性器を見た事がない中学生は直接見たい一心でレイのスクミズに手をかけて脱がそうとすると、レイもそれを望んでおり、そのまま脱がしやすい姿勢をとって協力した。 「ん〜、やっぱりヘアは薄めやな。綾波らしいて、ええわ」 「体毛はホルモンのバランスの問題よ。それより、触りたく…ないの?」 「焦らさんといて…ってか。やっぱり、オマンコもピンク色やし、ワシは猛烈に感動してんねんで」 「こうしたら…見やすいでしょ?」 「おー、ええ感じや。何て、ゼータクな眺めや」 ついにレイが生まれたままの姿になると、トウジの視線はレイの下腹部から割れ目に集中すると、レイは脚をM字型に開いて局部の周囲の表皮をそれぞれ閉じた四本の指で軽く引っ張ると女性器が開いて媚肉が露になる。 「ん…スズハラの息がっ…」 「息がかかるだけで反応すんのか?やっぱ、デリケートやな。せやったら、始めはソフトにいくで」 ちゅうっ、ねろっ、ちろ、ちろ…れろれろれろ〜 トウジはしばらくレイの女性器に顔を近づけてを凝視していたが、レイが敏感な箇所に息がかかった事でかすかに震えると、いきなり指で触れないと判断したトウジはレイの割れ目に軽く吸いつくと唾液を含んだ舌で剥けきっていない陰核や膣口を舐めていく。クンニしてると同時にレイの奥から漂うみだらな匂いに鼻腔をくすぐられたトウジは自然と舌の動きをエスカレートさせていった。 「あんっ!…はあ…ん…っ…ふああっ」 トウジの舌が陰核に触れるとレイは思わず仰け反り、膣口を舐めあげられると奥から愛液を滲ませた。 「綾波、もうヌルヌルやな。もう指かて入るやろ」 「私…スズハラに触って欲しい」 トウジを見つめるレイの表情やしぐさには淫蕩なものを含んでおり、同じ歳の少女よりはるかに色っぽく見えた。 「いよいよ、綾波に指マンできるんや」 ずぬっ!ぬぬっ…ぴたり 改めて右手の中指を伸ばすとトウジはゆっくりとレイの膣に沈めていくと愛液の滑りと膣壁の生温かさが伝わってくるが、指が半分も侵入しない間にレイの複雑な肉襞と股間全体の緊張の余波に阻まれた。 「あっ…やっ!」 「あの〜、もうちょっと、力抜いてもらわんと入らへんねんけど…」 トウジはレイの膣の締まりに関心したが、同時にせっかくの調査が中断されてしまった事に困っていた。 「わざとじゃないの、不覚筋動の…せいよ。意識して…遮断するわ」 「本番の前に突き指したら、シャレならん。すまんな、指くらい…入るようにせな、チンポなんか到底ムリやからな…」 ちゅく…ぬぷり ムダ口を叩きながらも、トウジは細心の注意を払い、軽く指を捻りつつ膣壁と平行になる角度を見つけると勢いよく指先を膣の奥に滑り込ませた。 「ひっ!…スズハラの指…」 レイは侵入の勢いが齎す刺激に上体を支えていた手首が弛緩してしまい、そのままゆっくりと硬質ビニールの地肌に背中と後頭部を張りつかせた。 「穴やから、そら…入るやろ。一人では味わえん程、感じさせたるからな」 チュクチュクチュクチュク… 指先とは言え、トウジはレイの感触を味わってるのがうれしく、まるで実際に挿入させた時のように指を膣内で前後させる。 「んふっ…あはぁ…あああっ…スズハラ…感じる…の…」 「何や、コレ…もしかして、綾波のツボか?」 くにっ!すりすりすり… トウジはレイの中で指を曲げると偶然にも快感の高まりで姿を現したGスポットを発見し、その膣内に生じたふくらみを擦り始めた。 「あああぁ!ああっ…あっ…んんっ…だめぇ…いつもと違うの…」 「めっちゃ、感じてるやん。イキそうか?」 クネクネクネクネ〜 レイの愛液が増えてくるのを感じると、トウジは指を更に曲げてGスポットをえぐるように責めた。 「あ!あ、あ、あっ…変なの…何か出そう…あんっ…ああ…あーっ!」 ぴゅぴゅっ! 「は…は…」 レイは快感と尿意が渾然とした中で絶頂を迎えると、通常とは異なる感覚からかろうじて排尿ではないと気付く。 「これは、きっと…潮吹きゆうやつや。こうなった時は確か、クリトリスとは違った快感が…」 トウジはスケベなだけあって知識もそれなりにあって、記憶の中では断片的だったものの、実際に女性の射精とも言える現象を目にした事で、実在する事を初めて確認した。 「何て、奇妙な感覚なの…」 「そうやって、みんな…大人になっていくんや」 今だ全身の緊張が解けず、困惑の表情のレイに対し、トウジは場を和ませるように大人っぽく語った。 「ええ、すごかったわ…」 ごろり… 大人びた言葉とは裏腹にこれまで上り詰めた事のない絶頂の衝撃と疲労は大きく、弛緩した意識が寝転がって身を丸めるという行動にレイを導いた。 「何、ゆったり余韻に浸っとんねん!ワシは、ほったらかしかい」 「今、一瞬少し前の事が思い出せなかったの。私も、スズハラを…愛撫するわ」 レイの中で体を休めたい本能と性欲と好奇心では後者が勝ち、自ら意識を引き戻して立ちあがろうとする。 「綾波、グネグネやないか。そんなんでワシのチンポ触れるんかい」 「大丈夫…是が非でも、触るわ」 「待てや、先に脱いだる」 「…逃げないで」 ふわふわ〜きゅっ レイは独り言と共に力の抜けた動作で診察台から離れると中腰のままでトウジの肉棒を追い、ようやく追いつくと床に膝をつき、両手でトウジの分身を包むとついでに陰嚢の辺りを覗きこんだ。 「ああ〜綾波の手、ひんやりしてて、気持ちええわ〜」 「形状からして、あなた…優秀な雄だわ」 さわさわっ…むぎゅ トウジの肉棒はすでに軽く勃起しており、レイはそれを指先と視覚で調査すると亀頭が完全に露出しており色艶のよさからして性行為に最適と見なした。 「この街に来てしばらくは退屈で…ついコキすぎたんや。ズルムケなんは、そのおつりみたいなもんや」 「発育がいいのは…いい事だわ。また…巨大化してる」 「綾波、そのまま手コキや。しごいてみてくれ」 「ええ、やってみる」 ギュ、シュッシュッシュッシュッシュ… トウジが興奮した声で告げるとレイの手が巻きつくように肉棒を握り、等間隔で上下にスライドし始めた。 「くうぅっ!あ、アカン!」 「…なぜ、やめるの?」 「エッチゆうんは、もっと気持ちええ事がある筈や。ワシが…この程度でイク訳にはいかん」 トウジは同じ手の動きでも憧れの相手にしてもらうと自慰とは比べ物にならない快感が込み上げ、このままだとすぐ射精してしまいそうだと感じ、思わず腰を引くと、理由はわからないもののレイもすぐに手を離した。 「分かったわ、今度は口でしてみる」 「ええんか?」 トウジはレイの落ちついた口調の割にどこかワクワクしているのが信じられず、本当なら嬉しいに違いないが、どうしても尋ねずにはいられなかった。 「あなたも…してくれたじゃない」 ちろちろちろ…ぺちゃ、ぺちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちぴちぴち…ねろ〜 レイはトウジの肉棒の根元に手を添えると、集中するかのように眼を閉じたま亀頭に舌を伸ばすと全体を唾液で湿らしつつ小刻みに鈴口を舐めた後にゆっくり亀頭の裏に舌を這わせた。 「あ〜、先だけやのうて、ウラスジまで〜」 トウジはレイの丹念な舌の動きが醸し出す快感に思わずうっとりとする。 「血管が浮き出してきたわ、それに…また反り返ってる」 「それはな〜、綾波の先ナメが気持ちええからや〜」 「私の方法で…間違いなかったのね。よかった…んっ…んぷ…ん…」 はむっ、ちゅぷっ…ちゅぬぅ〜 レイはトウジの肉棒を舌技から解放し、その変化を観察していたが、よい兆候である事を知るとレイは安堵し、トウジの肉棒を咥えると唾液を絡めなら吸いつき、ゆっくりとその根元まで呑み込んだ。 「はっ、は…根元まで呑まれとる…めちゃ、スゴイ」 トウジは腰の奥に広がる快感と眼下の光景の淫猥さに酔いしれる。 「ん…ふう…ん…むふっ…」 ちゅぱ…ちゅぱ…じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷ… 肉棒全体に唾液が馴染んだのを確認すると、レイはゆっくりとしゃぶり始めると唾液が絡む音がトウジの耳にも伝わる。 「綾波…とろけそうや」 「んん…んむむぅ…」 じゅるっ、じゅるっ、じゅるっ… トウジは淡い快感と生暖かい感触の中で揺れる水色の髪を目で追っていたが、レイが往復だけの動きに吸いつく力も強めて頬を窄めた。 「うぅわあぁっ、たまらんちゅーねん!」 「んっ、んっ、んっ!む…んうっ…」 グチュ、グチュ、グチュッ…くぷっ、くぷっ、ぬぶっ…くぽっ… レイが刺激を増して行くとトウジは鈴口から少しずつ粘液を垂らすが、少女はスピードを早めると共にストロークを縮めて舌を反らせたまま亀頭に触れつつカリに集中させて唇でしごき続けた。 「カリ抉られとる…イキそうや…アカン、もう出てまう!マジで出る!」 びくっ!びゅるるるっ!ドロッ… トウジは絶頂が近いのを察知し、中断を申し出てせめて自らの手で射精しようと思ったが、濃厚なフェラと迫り来る快感に勝てず、行動に移す間もなく絶頂に達した。 「…んっ!ふっ…」 ごくん、ちゅるるっ… レイの口の中はみるみるうちに精液でいっぱいになったが、少し顎を上げるとためらう様子もなく飲み込み、そのまま肉棒を口から出すと残った精液が舌に絡んだり口元から垂れると思い、唇を密着させて啜りながら口から離す。口中発射に対して無頓着でも、妙な所で潔癖な少女であった。 「綾波、堪忍や…」 正確にはレイがトウジの肉棒を離さなかったのだが、あまりにレイがあっさりと口腔で射精を受けたので、トウジはレイが抵抗できない状態だったのかとも思い、素直に謝罪した。 「濃くて、多かったけど…平気。精液はタンパク質だから…人体に害は無いはず」 トウジの思いとは裏腹に、レイ自身は歯磨き粉やガムと同じで出せない場合は飲み込んでもかまわないものという発想しかなかった。 「綾波にイカしてもうた以上、ワシかて本番で気合入れん訳にはいかん…」 「満足してもらえて…よかったわ。私も、スズハラにチンポ入れて欲しい」 「ワシは…幸せモンや。悪いけど、先…その上に寝転がってくれ」 「正常位で、インサートするのね」 レイはすっかり火照った体を横たえると、欲情と期待のあまりこれまでにない従順さを見せ、膝を立てて脚を広げる。 「ワシ…実際にハメるの、初めてやけど…大丈夫か?」 「私は、充分に濡れてるから…問題無いわ」 レイはトウジに改まった表情で目を合わせられると少し気まずくなり、目をそらすといつもの声で答えた。 「もうチョイ、脚開いてくれ…それから」 「大丈夫よ、スズハラ…私が誘導するから、そのまま…腰を進めて」 トウジが覆い被さる体勢でぎこちなく挿入を試みようとしてると、レイが肉棒にそっと手を添えて竿を握り、亀頭を入口に押し当てる。 「助かるで、綾波。でも、きつうて入らんな」 「諦めては…だめよ。強く…押して」 レイは思わず力加減に迷うトウジに躊躇しないよう伝えた。 「ほな、いくで」 ギュ、ニュプ…ずぷっ! 「ーーーッ!」 クワッツ!だらり… レイは破瓜の瞬間に声なき叫びと共に両目が大きく開かれ、瞳孔が大幅に収縮し、額の端から一筋の脂汗を垂らす。 「あ、綾波…まさか!」 トウジはおもむろに結合部を見下ろすと、かすかにレイから出血が生じていた。 「気にしないで…この程度の苦痛、骨折した時の比ではないから…」 肉体の成長具合からしても初めての合体の衝撃は予想以上に大きく、トウジをごまかせなかったが、一度通り越したら抑え切れない痛みではないと感じた。 「初めてやったら、ちゃんとそう言えや。そしたら、ワシかて…。第一、ジブン…その顔、ごっつう恐いわ」 トウジは悲鳴こそなかったものの、レイの反応に腰がピタリと止まり、まばたきすらしない赤い瞳は猛禽に匹敵する威圧感で、興奮と緊張に晒されていた精神を萎縮させるに充分だった。恐れと同時に挿入の前に指で愛撫した時、二本入れてもう少しほぐしておくべきだったと後悔する。 「ごめんなさい、覚悟はできてた…つもりだったの。安心して、もう膜は破れた筈だから…萎えないで」 どうせ、一生で一度の事だから耐えればそれまでと考えていたが、レイの自制心と気遣いは痛みの前に消し飛び、痺れるような感覚が走る膣の中でトウジの肉棒の勃起が衰えるのが分かった。 「何で、泣いたり引っかいたりせえへんねん。結構、頑固やな。でも、このきつさやったら…すぐビンビンになるから、心配いらんで。そのうち、気持ちようて、ガマンできんようにしたる」 「ええ、だから…本能に従って」 レイは申し訳無い気持ちになるが、トウジの明るさとスケベなりのやさしさに胸の奥が熱くなり、改めて一体感を感じた。 「…オマンコて、こんなグチョグチョで熱いねんな。綾波、ワシのはどないや?」 ヌチュ、くちゅ、ずちゅ、ずちゅ… トウジがゆっくりと腰を動かすと、ねっとりと愛液が絡んだ肉棒にレイの膣の不随意筋が吸いつくとすぐに硬さを取り戻す。 「ん…ふ、太い…それに、硬いわ」 レイは性器を押し広げられるような圧迫感は拭えなかったが、痛さは治まってむず痒い感触が伝わってくる。 「はぁ、はぁ…まるで綾波のに、引き込まれてるみたいや」 ぬぷぷ…じゅぷっ、じゅぷっ…ズリュ、ズリュ… トウジはこれまでにない程膨張した肉棒でレイの膣の反応を味わっていたが、童貞の彼に少女の膣が名器のひとつであるタコツボだと知る余地は無かった。 「あっ、ああぁ…あ〜っ、スズハラのチンポが奥に当たるの…」 レイはトウジの勢いに抗しようと体を丸めると無意識の内に腰が浮き、侵入角が変化すると肉棒が根元まで挿入され、亀頭が最深部に達して子宮口と接触する。 「はうっ、綾波も感じんのか?あ〜、ごっつう気持ちええわ〜」 トウジは恥骨まで密着する程突き上げるが、引く際もレイの膣は吸いつき、カリや竿の中ほどを絞めつけて快感を与えた。 「あんっ、ああんっ、んあっ…いいっ、私…気持ちいいの…もっと、してぇ…」 早くも肉体が順応性を発揮し始めたレイは、快感のあまり恍惚の表情で押し寄せる官能の波を受け入れた。 「はぁ、はぁ、はぁっ…綾波、綾波…ワシもぉガマンできひん…うっ!くうううぅ…」 ズンズンズンッ…ドクッツ、ドクッ!ガクガクッ… トウジの腰の動きはまさしく獣の域に達し、絶頂と共にレイの子宮に精液を放つと、なおも搾り出すように腰から頭まで痙攣した。 「ああっ!スズハラ…来て、中に出して…あんっ、はぁっ…あああぁーーっ!」 先に果てたのはトウジだが、レイにとって胎内に熱い奔流を受けた衝撃は大きく、射精の余波である本能的な動きの振動がパルスとして活動が最高潮に達した性器の敏感な神経を通り越して脊髄から脳へと瞬時に伝わり、白い光彩が弾けるようなイメージが眼の奥に広がった後、四肢の末端にまで電流が走るような刺激が広がり、絶頂を迎えた。 「綾波、ワシ中出ししてもうたけど、ええかな…」 ぐぽっ…ぬぷり トウジはまだ熱が残る肉棒をレイの割れ目から引きぬくが、彼女は余韻に浸っていて目は文字通りイッた状態で体も昇り詰めた時の反動のように指一本動かさず、まるで意識が遠くに行ってるように見えたので、何となく罪悪感に駆られ、弱々しく尋ねた。 「妊娠の前例はないし…排出してしまえば、いいのよ」 レイは少し疲れた表情でゆっくりと立ち上がり、そして脚を肩幅に開く。 むくり…ぎゅ!トロトロ…ねとり レイが下腹部に力を入れたかと思うと子宮から膣を通ってトウジの精液が流れ出し、元の状態より水分が減って噛み終えたガムのような少し粘り気のある塊が床に落下した。 「それって…すごいんちゃうん、さすがやな」 レイが慌てる様子など想像もつかなかったが、少女の避妊がいらない能力はトウジを驚かせるに充分だった。 「私、チルドレンなのに…今は、宇宙から帰ってきたアストロノーツみたい」 レイは再び腰を下ろすと、ロストバージン特有の股の異物感や全身や気だるさがまるで宇宙から帰還して初めて地上に降り立った宇宙飛行士が地球の重力に負けそうな状態に似てるのではと感じた。 「どうして、私を…保持し続けるの?」 普通の少女なら恥ずかしいと思うが、レイは足を痛めていないのに歩かなくてよい事を疑問に感じた。 「綾波に、カッコ悪い歩き方は…似合わん。それか、お姫だっこは恥ずかしいか?」 二人は丁度学校が終わるのと同じ位の時刻に市民の憩いの場から離れた。トウジはレイが破瓜の後遺症でへっぴり腰やガニ股歩きになるのは忍びないと思い、両手で抱きかかえて歩いていた。 「私は…お姫様じゃないわ」 「せやけど、世間知らずな箱入り娘やないか」 レイは異性の腕の中にいる事に困惑の面持ちだが、トウジはレイに妹とは違ったいとおしさを覚えた。 「私ね、一時は家庭に入りたいと思った事もあるのよ。もしインパクトがなかったら、あの人とシンジと暮らしてたと思うわ。毎朝、あの人を冬月先生の所へ、シンジを学校に送り出すの。でも、実際は計画の為…私も子供として生きてるわ。こんな…人間として、不安定で未熟な私も、あなたがきっかけで変われそうなの。きっと、新しい酒は新しい皮袋へ、って事かしら」 「自分で親子みたいに言うんやったら、ホンマにそうかもしれへんな。そう思うと、綾波も時代に翻弄されてるんやな。綾波の過去って…謎が多そうやな」 「過去より…未来でしょ。時期が来たら、ちゃんと…話すわ」 トウジがまるで幼馴染みのように告げると、レイはじゃれるようにトウジの胸板によりかかる。 「ワシが思うに…その不思議さが、男心をくすぐるんや。こんな物騒な街に住んでてても…人生、捨てたもんやないで」 「そうよ…生きていこうと思えば、どこだって…天国になるのよ。しあわせになるチャンスは…どこにでもあるわ」 弾んだ口調のトウジに対し、レイは心の成長を示すかのように意識の片隅に眠っていた言葉で女らしく語りかける。 「綾波が持ってきてくれた、チャンスや。ワシもすっかり男や…女抱いて、戦争にも行くんや。こんな青春もあるんやな」 「有為転変は世の習い…私達のシナリオがあったって…いいじゃない。これも現実よ」 「逆に平和やったら、ワシらは微妙な距離で終わってたやろうな。今のワシはどう思う?」 「あなたは…かわいい人よ。私の頼みを…引きうけてくれたわ」 ゲンドウと妻ユイとの結婚には使徒の存在が強く関わっていたが、皮肉にも新しい世代が結ばれるのにはエヴァの存在が大きかった。 「好きて、言われへんのか?」 「今や…私達は親密で協調的な関係よ。エヴァが来るのが…楽しみね」 口にするのは容易いが、実存主義者の彼女にとって愛や恋の概念は曖昧で、男女関係の持続は脳内物質の作用によるものが大きいと理解しており、場に流されて適当な答は出せなかった。 「実は、綾波が乗りたいんとちゃうか?」 トウジはレイが腕の中にいる事ですでにいる事で満たされていたが、やはり彼女の愛情を確かめたかった。 「違うわ…今度は空輸される可能性が高いから、到着の際は…綿密な検査が必要なのよ。内部にコーラの缶やマルボロの吸殻が混入されてたり、中枢部が週末に作られていたら…品質に不安があるわ。あなたが…心配だもの」 アメリカから来るエヴァが弐号機とほぼ同様の設計と考えると問題があるとは考えにくく、念には念を入れるという方が不自然で明らかにトウジに特別な感情が生じている事の現れだった。 「やっぱり、惚れてるんやないか」 「絆…だから」 トウジがいたずらっぽく囁くと、レイは特に否定するそぶりも見せず、かすかに笑った。 −FIN− この小説に投票します・・・ , ZZPのTOPへ戻ります・・・ |