《ちぃ、サービスする?》
元ネタ ちょびっツ

18禁
Written by 瑞雲





 本須和秀樹は北海道から上京してきて、予備校に通う浪人生であった。そして、生活費を捻出するべく、居酒屋でバイトをしていた。
「ただいま、管理人さん」
「本須和さん、『よろこんで』で働いてらしたんですね」
「お、俺だって…まさか管理人さんがお客さんとして来るとは思わなかったす」
「実は、私…お酒好きなんです。ですから、たまには外で飲もうと思って。あの子、裕美ちゃんっていうの?かわいかったですね。本須和さんは、あの子の事…どう思ってらっしゃるの?」
 秀樹は予備校からアパートに帰ってくると、竹箒で敷地を掃除する管理人に挨拶する。日比谷千歳はバツイチの27歳で、穏やかな性格で大人の雰囲気を持った女性だった。彼女は秀樹が拾ってきた人型パソコン『ちぃ』の為に服を与えたりして、友人の新保と並ぶ秀樹のよき理解者であった。千歳が会話に出した裕美とは、秀樹と同じバイト先で働く女子高生である。彼女が居酒屋に出向いた際、秀樹と裕美に出合った時に女の勘によって二人の間に何かを感じ取っていた。
「デッ、デートしただけで、まだ何も…って変な意味じゃありませんよ!」
「やっぱり、いなかも…随分素朴な方なんですね、本須和さんって。新保さんがおっしゃるように、童貞というのは疑う余地はなさそうですね」
「な、何いってるんすか、管理人さん!」
 千歳も秀樹の人のよさは知っていたが、男としてはまだまだの部分もあると感じていた。意外な人物から指摘を受けた秀樹は思わず反発する。
「しっかりしてくださいね、本須和さんの方がお兄さんなんですから。裕美ちゃんもあの胸…まだまだ純真なんですから、事が始まった時には、きちんとリードしてあげないと…ここはひとつ、私が手を貸してさしあげます」
「かっ、管理人さん…何を?」
 秀樹の反応を気に止める様子も無く、千歳は彼ににじり寄って目を細めると、あるものを手渡した。
「これを差し上げます、ちぃちゃんが力になってくれると思いますよ」
「えっ!…ちぃが?」
 小さな紙袋を受け取った秀樹が尋ねようとする頃にはすでに彼女の姿は無かった。



「管理人さん、俺が本当はエッチな事知ってるんだろうな…でも、風俗に行く金も無い俺にどうしろと?」
「ちぃ?」
 秀樹が思案を巡らせながら部屋に帰って来ると、ちぃが出迎える。ちぃは人型でもミドルティーンの少女を模したフォルムである。、人型パソコン特有の両耳の位置にある接続端子を被うピンクと白のツートンのカバーの他は、色白で長くて美しい金髪に瞳の大きなあどけない顔に貧乳だがすらっとした美脚が印象的なルックスをしており、日頃は白痴美が魅力である事以外はメーカー品ではない自作と思われる謎の多いパソコンであった。
「とにかく、何くれたか見てみよう」
「秀樹、買い物?」
「違うんだ、ちぃ。これは管理人さんに貰ったんだ」
 秀樹は座布団の上に座ると、千歳からもらった茶色い紙袋を開ける。すると、透明の液体の入った小さなボトルと一畳ほどのビニールシートにウエットティッシュ、ジャケットもレーベルも無地のデータDVDが入っていた。
「とにかく、セットしてみよう」
「ちぃ?」
「そうだ、ちぃと繋ぐんだな…きっと」
 秀樹はデータDVDをデッキ兼ドライブにセットし、側できょとんとしているちぃの接続端子のカバーを開けてケーブルを伸ばすと、マルチモニタTVに接続する。すると、画面にダウンロードを示す表示が始まり、およそ1分経つと終了する。
「ちぃ、終わったか?」
「……」
 なりゆきを見守っていた秀樹はやがてケーブルを元の状態に戻す。
「ねえ、マスターの事をなんて呼んだらいい?」
「えっ、何言ってるんだ?ちぃ…いつもみたいに秀樹でいいぞ」
 いつもとややイントネーションの違う喋り方のちぃに秀樹は困惑する。
「秀樹、そこどいて」
「んっ、シートをひくのか?」
「秀樹、ここに寝て」
「人遣いが荒いな、今日は」
「ちぃも、準備する」
 ちぃは秀樹に指図しつつ、てきぱき動くと、やがてワンピースを脱ぎ始める。
「おっ…おい、ちぃ!」
「秀樹、ズボン脱がしてあげる」
「おい、大胆だな」
「ちぃ、パンツも脱がせる」
「何する気だ?ちぃ」
「秀樹、元気ない」
 秀樹はちぃに下半身を丸出しにされて驚く。しかし、ちぃは冷静に感想を漏らす。
「そんな目で見ないでくれ」
「ちぃ、秀樹、元気にする」
 いきなり男のシンボルを見られて秀樹は赤面するが、ちぃはプログラムに従い、秀樹の男根に手を伸ばす。
「秀樹、元気にな〜れ」
「よ、よせっ、くすぐったい」
 ちぃはおもむろに指先でカリのくびれた部分や裏筋をそっと撫で、親指と人差し指を巻きつけるとゆっくりとしごき始める。
「ちぃ、もっと大きくする」
「おわっ、う…ちぃの指先ってこんなにスベスベしてたのか…」
 ちぃがそのまま男根を握って軽く上下に扱くと、秀樹はこれまでにない感触に賞賛の声を上げる。
「ちぃ、まだ小手調べ…これから、もっと上のレベル」
「ちぃ、物覚え早いな」
「ちぃ、秀樹のココ、ぬるぬるにする。秀樹、ちぃのおっぱいさわって」
「あっ、ローションだな、ちぃ」
 程よく勃起した秀樹に対し、ローションのボトルを開けて秀樹の股間に垂らし、同時にブラをずり上げて初々しい乳房とピンク色の乳首を見せる。
「秀樹、気持ちいい?」
「こんなの初めてだ、ちぃ」
 男根全体にひんやりした感覚と程よい握力による扱き方に秀樹は完全に屹立し、間近に見るちぃの生乳に興奮していた。
「秀樹、硬くなってきた」
「ううっ、ちぃのやり方がうまいからだ」
 普通の手コキと違い、ローションによって滑らかでスピーディーな動きに秀樹の男根は更に膨張を続け、耳元で囁かれている事でいつもとは比べ物にならない程欲情していた。
「秀樹、ガマン汁出てる?」
「…もう出てるかもしれない」
 気がつくと、なだらかだが思ったより弾力があって表面と内部の柔らかさの違いを揉みながら楽しんでいた秀樹はいきなり声をかけられると、ちぃの胸からそっと手を離し、素直に答える。
「ちぃ、次は舌でもする」
「頼む、ちぃ」
 次々とちぃが男を喜ばせるテクを披露していくと、まさしく以前考えていた女ドラ○モンのように思えてきた。はきはきと秀樹が答えると、ちぃは秀樹の男根を握ったまま体勢を変え、秀樹の脚の間に割り入って屈み込むと股間に顔を近づける。そして、すでに秀樹の男根の表面で冷たさと滑りを失ったローションの上から新しいローションを垂らす。
「どう、秀樹?」
「…ヒデキ、カンゲキッ!もっと、やってくれ…尺八も」
 ちぃが滑った亀頭に舌を伸ばしてちろちろと動かして愛撫しながら尋ねると、秀樹はハイになって感動を露にするが、あの後はややトーンが下がって続行を求める。
「ちぃ、尺八もする」
「ちぃっ、手と口の絶妙なハーモニー…これほどのテクがただで…すごすぎる…」
 ちいは手コキだけでなく、剛直の先端を口に含んで吸いついてピストンし始める。唾液は無いがローションの効果で本物の口腔のような生暖かさと柔軟性が発揮され、秀樹は鈴口から透明な粘液を垂らし始める。
「秀樹、いい?」
「ああ、ヒデキサイコーッ!はううっ!おおっ!」
 ちぃの動きが激しさを増し、秀樹の睾丸がせりあがってくると更にしぼりあげるように扱くと、秀樹は絶頂に達して射精する。しかし、ちぃはすぐにやめず、最後の雫まで搾り出させた。
「ちぃ、ぬるぬる…」
「ああ、俺のバカ。快感に負けてちぃに顔射を…とにかく、拭くんだ、ちぃ。俺も拭かなきゃ」
 秀樹はちぃの顔を見た途端、自己嫌悪に陥るが、冷静に後始末を始める。
「秀樹、すまた…」
「ああ、またな。今日はこれでスッキリしたから勉強に集中できそうだ」
 前日に自慰をしていた秀樹はすぐに性欲がおさまり、服装を整えると、参考書とノートを机に広げ、シャーペンを手にする。
「アタシだけの人はまだコドモね…」
 ちぃは秀樹の後姿を見ながらつぶやく。確かに、ちぃのスイッチの位置を思うと男が不慣れだと困難が予想されるので、秀樹にはまだ早いという結論に達した。秀樹が勉強に熱中しているのを見ると、ちぃは部屋を後にする。
「ちぃちゃん、ファッションヘルスのプレイは一通りできた?」
「管理人さん、秀樹、淡白なの。プログラムの半分で終わり」
「本須和はもっと精のつく食べ物を食べないといけませんね。それと、裕美ちゃんもどこまで知ってるか、それとなく探らないと…」
 ソフトの指示通り、千歳の元にちぃが報告に来る。その結果を聞いた千歳は、自分がつまみぐいするのはおろか、裕美との初体験もまだ先だろうと思った。

−FIN−

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